自然観測室

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2013年 06月 10日

ハンノキ林のサラサヤンマ

ハンノキの密生する、暗く湿度の高い湿地では、しばしばサラサヤンマが発生しています。初夏の間だけしか現れないため、少し粘って撮影してみました。

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しばらく飛翔写真を狙っていましたが、ヤンマ類で最もホバリングの長い撮影向きな本種が相手でも、私の腕ではごみ写真を量産することしかできません。
しばらくして雄が目の前の枝にぶら下がってくれたので喜んで撮影します。

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腹部を上下に振り始めました。翅や体についたごみを落とす行動だと言われています。たしかに採集してみるとよくわかるのですが、トンボの多くは翅や腹部にクモの巣がからみついていることがよくあります。定期的にこそげ落とさないと飛び回るのにも支障がありそうです。

サラサヤンマの生息地は足元が非常にぬかるんでいるのですが、そういった場所に転がっている木の枝などに本種はよく産卵しに来ます。
多くの昆虫は、産卵の時にちかくを雄が飛びまわっていると産卵を邪魔されるので、そう言った場所や時間帯にはあまり雌が来てくれないのですが、本種はあまり気にしないのか、何頭もの雌が足元に産卵しに来ました。
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他のトンボと比べると圧倒的に水の少ない場所を生息地としているのがおもしろいです。
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雄同士が出会うと激しい戦闘になりますが、雌は近くに他の個体がいてもまったくと言っていいほど気にしない様子。
雌が産卵している間、雄がしつこく頭上を飛んでいました。1頭の雌が飛び立つと、たちまち雄につかまり、空中で交尾態になった後、樹上高く似飛び去って行きました。産卵している雌のそばで他の雄に邪魔されないよう雄が飛び回って警護するトンボが多いので、はじめはそういった行動だと思っていましたが、産卵場所で交尾するすきをうかがうものもいるようです。


茨城県
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by sks-medalist | 2013-06-10 19:04 | 蜻蛉


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